小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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オープン・ウォーター 「OPEN WATER」

■オープン・ウォーター 「OPEN WATER」 2004年・米
オープン・ウォーター

■監督&脚本&撮影&編集 クリス・ケンティス
■製作&撮影 ローラ・ラウ
■音楽 グレーム・レヴェル

■キャスト
ブランチャード・ライアン (スーザン)
ダニエル・トラヴィス (ダニエル)


<あらすじ>
スーザンとダニエルは、何とか都合とつけ、やっと取れた休暇でカリブ海へ。
ダイビングツアーに参加した2人は、海中散歩を満喫し、集合時間に戻ってみると、何故か乗ってきたボートは既に帰ったあとだった。
海の真ん中に取り残されたスーザンとダニエルは果たして…



監督のクリス・ケンティスと製作のローラ・ラウは、何を隠そうご夫婦です。
ちょっとデヴィッド・ドゥカブニー似のクリスと、アジア系の奥様ローラ。

この2人が、低予算で、こつこつと撮影し、サンダンス映画祭で上映するや、またたくまに話題になり、大ヒット!
登場する役者もエキストラを除けば、ほぼスーザンとダニエル役のたった2人と言っても過言ではありません。

予算はどこに使ったのか?
それは、機材や俳優陣のギャラは当然のこと、本物のサメをおびき寄せる為の撒餌代だそうですよ。

作品の内容は、実際に起こった事件を基に作られています。
こんな恐ろしい事が、現実だなんて… 良いのでしょうか。

(WOWOWにて鑑賞)



<もう早速ネタに行きましょう>

何度も言いますが、こんな事ってあるのでしょうか。
ツアー客のカウントミスでボートがさっさと帰ってしまうなんて。
あぁぁ、想像しただけでも恐ろしい...

しかし『あり得ない!』と強く思うのは、日本人が多いかもしれませんね。
結構日本の方って、時間に厳しくて、ルーズを許さない民族性でしょう?
でも意外と外国に行って、こんなの事あり?って言う出来事多いです。

わたくしも、命に関わるほどのトラブルではありませんが、現地のルーズさを実感した事はあります。
以前、海外へ行った時の事。
そこは日本人の観光客が多いので、まだルーズの幅は小さい方だとは思いますが…

オプショナルツアーを申し込もうと思い、朝、ホテルにある旅行センターへ行ったら、まだ閉まっていました。
旅行センターの開始は8時の予定。
もう8時半...
何で?
日本の会社じゃありえないでしょう、これは。
…で、旅行センターの人がやっと来て、鍵を開けたのは、9時15分でした。
だから、その日のオプショナルツアーには参加できなかったんです。
ツアーは9時出発だったので。

もしも8時に申し込めれば参加出来たんですけれどもね~

だから、人数のカウントミスなんて簡単に有りそう。

しかし!!だからと言って、大海原に置き去りは止めて欲しい~
すぐに迎えに来るならまだしも。

わたくし、全く泳げません。
だから水の恐怖は誰よりも判っているつもりです。

目の前が水面なんですよ!!!!
360度、どこを見ても水面一直線!
これを想像しろと言っても、想像はあくまで想像であって、この状態を体感した事がある人間は少ないでしょうね、きっと。
しかも何時間も...
あぁぁ、イヤだイヤだ。

さて、ダニエルとスーザンは、2人1組で海に潜り、海中散歩を楽しみ、集合時間に戻ったらもうボートがなかった…
どうしてでしょう。

9:45 ダイビングスポットに到着し、各々ボートから海へ入って行きます。
この時、ツアーガイドが、「ダイビングは35分間です」て言っているんですよね。
と言う事は、集合は10:20です。
まあ、異国の地では、集合5分前に帰って来た方が良さそうですね。

それでは、ダニエルとスーザンが海上に顔を出したのは?
10:25なんですよー
この時点で「あれ?ボートがない…」って、君たち、遅れるなよ!

まあ、多少遅れても、普通、ボートは帰らないですよね。
しかし、ツアーガイドが単純な客のカウントミスを犯してしまい、ダニエルとスーザンがボートに戻る前に、引き返してしまったのです。

ここから悪夢が始まります。

最初は、「君たちが時間にルーズだからこんな目に遭うんだよ~」って感じで、あまり2人に同情できなかったのですが、時間が経過するにつれ、なんか本当に可哀想になって来てしまいました。

せっかくの旅行なのに、どうしてこんな運の悪い事に遭遇しなければならないのでしょう。

13:30 大海原に放り出されてから3時間経過。
3時間ってどう?
まだ、希望は捨てず頑張れる時間帯ですか?
わたくしは個人的に、既にパニックに陥ってると思います。
もっとあっちこっち動き回ってるような気がしますね。
ダニエルとスーザンのように、海流により多少移動はしていても、基本的には漂っているだけの状態では居られないと思うんです。

16:40 うとうとしてしまったスーザンが目を覚ますと、ダニエルの姿がない!
ダニエルもうっかり寝てしまい、2人の距離が少し離れただけでした。
良かった…
この時点で約6時間経過。
希望よりも、不安の割合がぐっと高くなる時間帯のようです。
お互いのせいにし、口げんかするようなシーンが多くなり、何となく険悪なムード。
でも、こう言う時って本性出ますよね。

18:45 海面がパシャパシャと波立ち、何かの影が…
もしかして?
サメかよ~止めてー

サメって、熊と同じく(←ここで熊を引き合いに出すのは適切かどうかは自信ない)、恐らく年中獲物を探してる訳ではないと思うんですよね。
朝とか夕刻とか、活動的になる時間帯があるんじゃないでしょうか。
だからこの19時頃、急にサメの数が増えたのかもしれません。

ここで突然ですが、サメについて調べてみた…
サメって、恐怖の代名詞みたいに言われてますが、それほど人間の事は食べないらしいです。
人間を食べるサメの種類はホンのひとにぎり。
ま、とってもお腹空いたら、そんな事言ってられないでしょうが。
現実的に、サメ側から見ても「獲物」として沢山の人間には遭遇できないですし。
人間に噛み付いちゃったケースは、アザラシなどに見間違えたとも言われています。

とは言え、やはりグルグルとサメに周りを囲まれたら生きた心地しませんよね。
早く救助に来てあげてー!

そして、夜中。
23:30 真っ暗闇、時折雷により、フラッシュをたいたように2人の姿が写ります。
不謹慎ではありますが、何と言う美しい光景でしょう。
このシーン、好きです。


なんて、のん気な事を言ってる場合ではない!!
ついにこんな真夜中になっちゃって。

本当に何にも明かりがない漆黒。
これって、そう簡単には経験できない状況だと思います。
今この世の中で、全く明かりのない場所を探す方が難しい。
海の荒れる音、雷鳴、この中で一晩、ただひたすら時間の過ぎるのを待つ...こんな拷問があるでしょうか。
精神力を保つのも無理かもしれません。

朝…8:55
ボートの座席の下に置き去りになったままのバッグを見つけ、やっと、ダニエルとスーザンの悲劇に気づくガイドさん。

早く救助に行ってあげてー!!!!

ダニエルはもう動きません。(この時点で亡くなっているんですよね?)
スーザンは、ダニエルから手を離し、少しずつ流れ行く彼を、じっと見つめ続けます。
ダニエルの周りにサメが集まり始め、波が動き、そして彼は海の中へ引きずり込まれて行きます。

急に多くなる海面ギリギリの画面。
これはスーザン目線と言う事ですよね。

スーザンが波に揺られるたび、目線は、海上になり海中になりを繰り返します。
海上の時は、穏やかな波なのに、一旦海中が映ると無数のサメが…
彼女はこの景色の恐怖を、何時間も耐えたんですよね。

最後、生きる気力をなくしたスーザンは、何処か一点を見つめ、背負っていたボンベを外し、自ら静かに海底へ沈んで行きます。


こんな悲しいラストがあるでしょうか。
映画が終わった後も、頭の中をあらゆるシーンがグルグルと駆け巡りました。



あら?
これは実話を基にした作品でした。
ダニエルもスーザンも亡くなったのに、どうしてこんな状況だったと判ったのでしょう。

あくまで、実話を「基」にしているだけなので、監督のクリスと製作のローラが、こんな内容だろうとある程度想像して作ったとは思うのですが。

その肝心の実話って何?



★ 映画『オープン・ウォーター』の基の話は、こちら
★ 映画『オープン・ウォーター』の基の話、その後・・・「トムとアイリーンは生きている?」は、こちら
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by by569 | 2006-10-08 20:08 | ア行