小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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シークレット・ウィンドウ 「SECRET WINDOW」

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■シークレット・ウィンドウ 「SECRET WINDOW」 2004年・米

■監督 デヴィッド・コープ
■製作 ギャヴィン・ポローン
■原作 スティーヴン・キング「秘密の窓、秘密の庭」
■脚本 デヴィッド・コープ
■音楽 フィリップ・グラス、ジェフ・ザネリ

■キャスト
ジョニー・デップ (モート・レイニー→作家)
ジョン・タトゥーロ (ジョン・シューター→謎の男)
マリア・ベロ (エイミー・レイニー→モートの元妻)
ティモシー・ハットン (テッド→エイミーの彼)
チャールズ・S・ダットン (ケン→弁護士)
レン・キャリオー (保安官)
ジョアン・ヘニー (ガーヴェイ→家政婦)
ジョン・ダンヒル (トム・グリーンリーフ→ご近所さん)


<あらすじ>
作家モート・レイニーの元を訪れた謎の男ジョン・シューター。
彼は突然「私の作品を盗作したな」と告げるのだった。
それ以来、モートの周りで不可解な出来事が頻発し始めるのであった。



スティーブン・キング原作、ジョニー・デップ主演。
なんて豪華なんでしょう。
もちろん、作品も期待通り、とても面白いものでしたよ。

とにかく、ジョニー・デップ演じるモートの家の周辺が、澄んだ田舎町で景色の美しい事。
輝く湖、豊かな森…
そして、彼の住む別荘。
どこを見ても良い雰囲気なのです。
あんな所に住めたら良いですね~

しかし、夜は怖そうだ・・・


<ここからネタ語ってます>

モート・レイニーの戸惑い、心の不安定さ、孤独がとてもよく伝わりました。
ジョニー・デップはやはりこの辺り上手いですね。

自分の大切な愛犬が殺されたり、謎の男に脅されたりと、状況は果てしなくBADな筈なのに、悲観的ばかりでもなく、どこか力の抜けきった感が良い!

ダルダル感オーラを出しまくっているシーンは、
まず、全く梳けなそうな後頭部の髪の毛…
袋が開けっ放しのチップス…(それ、完全に湿気てるだろ~?)
もう1つチップスネタで。
封が開いたままのチップスの袋を上下逆に持ってしまい、引き出しの中が細かいチップスまみれ…
水を入れたコップをカウンターギリギリに置く…(落ちそうだよ!)

↑これらのシーン、多少几帳面だと耐えられないのでは?



さて、前半のモート・レイニーは、とにかく眠くて仕方がありません。
ついウトウト、終いには爆睡。
海に落ちそうな夢で、ソファーから落ちるのは最高でしたね!

家に居る時にいつも着ているヨレヨレガウンが、結構オシャレに映るから不思議です。
モートの妻のエイミーも、このガウンを着ていました。
彼女が家具を退かして、初めて秘密の窓を見つけたシーンで・・・

ガウン姿で寝入る…これが彼の定番なのですが、みんなに「顔色悪いぞ、寝てないのか?」なんて言われてます。
しっかり寝てますけど。
ただ神経が参っているのは確か。
ジョン・シューターなる謎の人物のせいで。

ジョン・シューターは、自分の作品をモートが盗作したと言いがかりをつけます。
家に突然やって来て、そんな事言われても。
モートは初めは相手にしません。

しかし、あまりにジョン・シューターがしつこいので、保安官に相談。
あの保安官のヤル気のなさは一体何なのだ?
刺繍~!?
今、勤務中だろ!
内勤女の電話での無駄話にも、「喝~!」
モートのダルダルはオシャレにさえ見えるが、こっちのダルダル感は、無性に頭に来ますね。

保安官じゃ話にならん!
友人の弁護士ケンに助けを求めよう~
ケン役は、な、なんとチャールズ・S・ダットンですよー
先日『ゴシカ』(2003)を観た所。
この俳優が出ると、何かヤバそう(←勝手な思い込み)

…と思ったら、殺されてるじゃん。
唯一のジョン・シューター目撃者のトムと一緒に死んでるー

この時点で、モートと共に、わたくしも驚愕。
あれ?どうなってるの?
何でケンとトム、死んでんの?

なんかこの辺りで「オチが読めた」って言ってる人が多いのですが、そんなに先読みしてはイケマセン。
モートと、この状況を共有しましょうよ。

現実的に、よく考えよう~
この遺体をどうする?
よし、こうなったら車ごと海だ!

はっきり言って、深刻な事態にもかかわらず、運転席に座ったトムが急に前屈みになり、クラクションが鳴っちゃうあたり、妙に可笑しい。

そう、この作品って内容だけ考えると、とっても深刻。
なのに、ジョニー・デップの演技がシリアス映画にさせてくれないのです。
どこか可笑しい・・・笑える。
彼が真剣な表情をすればするほど、ちょい笑。

他にも。
盗作じゃない事を証明するために雑誌のバックナンバーを取り寄せるシーン。
何故か宅配便の封が切られていて、81ページから99ページに飛んでる…
「何で?」の彼の顔が最高です。


最後には、モートの自問自答が始まり、ジョン・シューターが自分の作り上げた人物だと気づいた後、モート・レイニーは一体どこへ行ってしまったのでしょう。
彼を全支配したジョン・シューターは、「彼(モート)は自殺した」と表現しました。

元々は、モートが主の人格であり、ジョンは、モートが作り上げた第2の人格です。
しかし、モートはジョンの人格には全く気づいて居なかった。
ジョンは、モートには気づいていなかったのだろうか?

ジョン・シューターに支配された後の彼は、全然、ちょい笑のキャラじゃないんですよ。
全く笑えない。
髪はサラサラだし…
恐らく、引き出しにチップスが散乱…なんて事もないのでしょう。

同じ俳優なのに印象は全く違います。
この演じ分け、上手いですね。



ここで、「シークレットウィンドウ」カルトクイズ~

Q1.モート・レイニーが飼っていた犬の名前は?
Q2.モート・レイニーの「秘密の窓」が掲載されたマガジンの名前は?
Q3.ケン弁護士が宿泊したモーテルのルームナンバーは?
Q4.エンドロール最後まで見て下さいよ~。最後にジョニー・デップの歌声が!その歌の名前は?


判りましたか~?

答えは…

Q1の答え→『チコ』エンドロールに「chico as himself」と表示されているので、チコはオスで、役名だけでなく実際の名前もチコくんです

Q2の答え→『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』

Q3の答え→『6号室』

Q4の答え→『Shortnin' bread(ショートニン・ブレッド)』古いアメリカ民謡、ジョニー・デップの歌声を是非!


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ここで気になったので、『シークレット・ウィンドウ』の原作「秘密の窓、秘密の庭」を読んでみた。
この「秘密の窓、秘密の庭」は短編集「ランゴリアーズ」の2番目に掲載されています。
どちらかと言うと目立たない短編ものと言う印象ですが、これを映画化しようとするなんて、目の付け所が違いますね。

以下、本を未読の方は、ご注意下さいませ!


原作と映画、まあだいたい同じような展開で進んでいきます。

少し違う所は…
モートの飼っているペットが、原作では猫、名前はバンプです。
やはり映画に猫を使うのは難しいですからね。
動きが予想できん!
やはり映画となると、調教された犬でしょう。

あと、心理面ですが、モートは、ジョン・シューターなる人物に対して、恐怖心をとても持っている事。
その辺りの細かい心理描写は、キングの表現力の素晴らしさのお陰で、強烈に伝わってきます。
映画では、ジョニー・デップが彼らしい演技で演じてくれましたが、何と言いますか飄々としている印象でしたね。

そして、モートはまだ別れた妻エイミーを愛している事。
エイミーと付き合っているテッドは、エイミーよりも5歳くらい若い青年である事。
この辺りは映画とはだいぶ違います。

しかし、原作と映画の最大の違いは…
ラストです!

とても哀しく、そして鳥肌の立つ恐怖。
映画では描ききれない本質。
むしろ映像にすると恐怖感が失われそうな感じもします。
原作どおりのラストには出来なかったと言う事でしょうか。



ラストを言っちゃいますか?
言っちゃいますよ!

知りたくない人は、ここで止めておきましょう。




モートが、エイミーを殺そうとした瞬間、モートはある人物に射殺されます。
ですので、モートもシューターもこの世から消滅…
エイミーとテッドは、その後も幸せに暮らしていきます。

ただ、モートもシューターも居なくなった後に、何かが、正体の判らない誰かが、確かに存在し、エイミーにメッセージを残し去ります。
一体その人物は誰なのか。

わたくしにも判りません…
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by by569 | 2006-11-12 14:02 | サ行