ミミック 「MIMIC」
■ミミック 「MIMIC」 1997年・米
■監督 ギレルモ・デル・トロ
■製作 ボブ・ワインスタイン、B・J・ラック、オーレ・ボールネダル
■原作 ドナルド・A・ウォルハイム
■原案 マシュー・ロビンス、ギレルモ・デル・トロ、ドナルド・A・ウォルハイム
■脚本 マシュー・ロビンス、ギレルモ・デル・トロ
■音楽 マルコ・ベルトラミ
■キャスト
ミラ・ソルヴィノ (スーザン・タイラー博士)
ジェレミー・ノーサム (ピーター→スーザンの夫)
アレクサンダー・グッドウィン (チューイ→少年)
ジャンカルロ・ジャンニーニ (マニー→チューイの父)
チャールズ・S・ダットン (レナード→NY市警官)
ジョシュ・ブローリン (ジョシュ→ピーターの友人)
アリックス・コロムゼイ (レミー→スーザンの友人)
F・マーレイ・エイブラハム (ゲイツ博士→スーザンの恩師)
ノーマン・リーダス (ジェレミー→地下下水清掃員)
<あらすじ>
ゴキブリが運んでくるストリックラー病で多くの子供達が死亡。
何とか食い止めようと、昆虫学者のスーザン・タイラーは、アリとカマキリの遺伝子を使って新種の昆虫「ユダの血統」を創りあげる。
感染源であるNYの地下にユダの血統を放したお陰で、ゴキブリは死滅し、子供たちの感染も激減した。
最悪の事態は終止符を向かえ、安全な日々が訪れたように見えたが…
いや~久々にすごいゴッキーの大群を観ましたよ。
あれはCGでしょ?
えっ?違うの?
虫の大群に襲われ大慌て!と言うと何となくB級の香りを感じますが、出演している俳優は意外にも知っている方が多いですよ。
まず、主演は『誘惑のアフロディーテ』(1995)、『ファイナル・カット』(2004)のミラ・ソルヴィノ。
共演者には、『ザ・インターネット』(1995)のジェレミー・ノーサム、『ハンニバル』(2001)のジャンカルロ・ジャンニーニ、『シークレット・ウィンドウ』(2004)のチャールズ・S・ダットン、『ナイトウォッチ』(1997)のジョシュ・ブローリン、『ナイトウォッチ』(1997)や『ミミック2』(2001)のアリックス・コロムゼイ。
…あ、ジョシュ・ブローリンとアリックス・コロムゼイは、『ナイトウォッチ』でも共演しているんですね~。
続きまして、『アマデウス』(1984)のF・マーレイ・エイブラハム、『処刑人』(1999)のノーマン・リーダスなど。
スゴイ顔ぶれでしょう?
あ…そうでもない?(^^;)
監督は、『デビルズ・バックボーン』(2001)、『ヘルボーイ』(2004)のギレルモ・デル・トロ、今作品がハリウッドデビュー作でございます。
(レンタルビデオにて鑑賞)
<以下ネタバレてます>
虫、虫、虫っ!
ゴキ、ゴキ、ゴキッ!
一番何が怖いって、ゴキブリの大群がワサワサワサと床から壁から天井から・・・
ギョーーー!!!
あ~あれは怖かった…
ミミックとは「擬態」と言う意味。
デッカク進化したミミックは、捕食者に成りすますために人間に近い顔立ちに変化してます。
人間風の顔の時は、結構良い顔なんですよね。
鼻も高くて…
その顔がカパッと割れて中から昆虫の顔が出てくる~
あぁ~恐ろしや。
しかし、なかなかスピード感があって面白い作品でした!
確かにミミックの存在は恐怖ですが、それもこれも全て人間のエゴですよ。
たとえ子供たちの命を救う為だとしても、新種を勝手に作り出して、またその進化した新種を滅ぼす。
人間は神にでもなったつもりなのでしょうか。
この手の作品を観るたびに、映画を楽しむ反面、どこか居心地の悪さを感じます。
ミミックは地下に放たれ、最初はネズミなどを食べていたのでしょう。
しかし、すぐにネズミも尽き、地下鉄で生活するホームレスや地下鉄の電車待ちの人間が捕食者になる。
食べないと生きて行けませんから、エサを獲るのは当然なんですよ、子孫繁栄の為に。
映画自体は面白かったのですが、観終わっていろいろ考えていたら、ちょっとミミックが可哀想になってしまいました。
★『ミミック2』(2001)のレビューは、こちら