小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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パフューム ある人殺しの物語 「PERFUME : THE STORY OF A MURDERER」 

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■パフューム ある人殺しの物語 「PERFUME : THE STORY OF A MURDERER」 2006年・独/仏/スペイン

■監督 トム・ティクヴァ
■製作 ベルント・アイヒンガー
■製作総指揮 フリオ・フェルナンデス、アンディ・グロッシュ、サミュエル・ハディダ、マヌエル・マーレ、マーティン・モスコウィック、アンドレアス・シュミット
■原作 パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』(文芸春秋)
■脚本 トム・ティクヴァ、アンドリュー・バーキン、ベルント・アイヒンガー
■音楽 トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
■ナレーション ジョン・ハート

■キャスト
ベン・ウィショー (ジャン=バティスト・グルヌイユ)
ダスティン・ホフマン (バルディーニ→パリの香水調合師)
レイチェル・ハード=ウッド (ローラ→グラースに住む美少女)
アラン・リックマン (リシ→ローラの父)


<あらすじ>
魚市場で産み落とされた赤ちゃんは、後に、天才的な嗅覚の持つ事に気づく。
彼の転機は、運命的な出会いをした「香り」であった。
少女から発する香りに導かれ後をつけるグルヌイユ。
背後に迫ったグルヌイユに恐怖を覚えた少女は悲鳴を上げようとするが、グルヌイユに口をふさがれ窒息死してしまう。
その日以降、彼は、人間から出る香りを再現し保存する事が出来るか、その事だけに執着し研究を続けるのであった。



やった~
パフュームの試写会が当ったぞ~!!
楽しみです!

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観て来ました!!

この作品を何と表現したら良いのか。
見事としか言いようのない映像美。


香水って、自分自身にとって、初めてつけた時が一番、香ると思うんです。
しかし何度もつけて行くと、徐々に香りに麻痺してしまうような、せっかくの素晴らしい香りを感じられなくなるような。
それと同じく、この作品も、(変な言い方ですが)そう何度も観てはいけないような気がする…
初めて観た時の衝撃を自分の心の中で時々思い出しては余韻に浸るような、そんな特別な作品であると感じます。


監督は、『ラン・ローラ・ラン』(1998)のトム・ティクヴァ
キャストは、グルヌイユ役に新鋭ベン・ウィショー
グルヌイユを弟子にする香水調合師・バルディーニ役に、『レインマン』(1988)でアカデミー主演男優賞を獲得したダスティン・ホフマン
グルヌイユが一目惚れする美少女ローラ役に、『ピーターパン』(2003)のレイチェル・ハード=ウッド
ローラの父親役に、『ハリー・ポッター』シリーズのアラン・リックマンなど。

(映画館にて鑑賞)



<以下ネタバレです>

とにかく素晴らしく、そして悲しい物語なのです。

産まれてすぐに捨てられた赤子が、果たして幸せを手に入れる事が出来るのか…

母はこれで5人目の出産だったが、これまでの赤ちゃんは死産か生まれてすぐに死亡。
腐った魚、動物の排泄物、泥にまみれた市場の片隅で産み落とされた男の子。
ただ、5人目のこの子だけは、生命に満ちていた…それがグルヌイユ。

彼の転機…
天才的な嗅覚に恵まれたグルヌイユは、パリの香水調合師バルディーニの弟子に。
そこで数々の香水を生み出し、パリ中の注目の的になります。

グルヌイユはこれに満足出来ず、香水の聖地グラースへ向かって歩き出します。
ある目的の為に…

もしもグルヌイユがここパリでの生活に満足していたら、もしもグラースへ向かう事を思いつかなかったら、もっと世に名を残す偉人になっていたでしょう。


彼の行いは決して許されないものです。
にもかかわらず、何故か彼を責めたくない衝動に駆られてしまいました。
それは、あまりにも彼の一途な信念、目的を達成するために注ぐ情熱に負けてしまったようです。


グルヌイユの処刑に集まった民衆に向かって、彼が振るハンカチ。
あの一振りで、一気に魔法にかかった民衆。
そしてローラの父までも。

彼の作り出した香水は一体どんな香りだったのか。

画面を通してまで香ってくるような錯覚に陥ったとしても、結局それは自分の想像でしかない香り。
実際の香りを体感してみたいですね。


彼はついに神秘の香水を作り出し、この香りさえあれば世界まで自分の手に入ったも同然。
しかし、その香水を利用する事はなく、最後は、自分の生まれたあの汚い市場で、彼は消滅…
どんなに素晴らしい香水を手に入れても、彼は、誰からも愛し愛される事のない孤独に気づいてしまったのです。

なんとも悲しい運命を背負ってしまった青年…




★ パフューム・トリビア

スピルバーグやスコセッシが映画化権を奪い合いながらも原作者パトリック・ジュースキントが封印し続けた伝説のベストセラー「香水」が原作発行から21年の時を経てついに映画化が決定したのである。
ジューキントの同意を勝ち得た「薔薇の名前」の名プロデューサー、ベルント・アイヒンガーのもと豪華な才能が集結。
ちなみに、どうしても映画化権を諦める事が出来なかったスピルバーグは、本作の脚本に助言役として参加している。
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by by569 | 2007-03-01 22:10 | ハ行