小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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終身犯 「BIRDMAN OF ALCATRAZ」

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■終身犯 「BIRDMAN OF ALCATRAZ」 1962年・米

■監督 ジョン・フランケンハイマー
■製作 スチュアート・ミラー、ガイ・トロスパー
■原作 トーマス・E・ギャディス
■脚本 ガイ・トロスパー
■音楽 エルマー・バーンスタイン

■キャスト
バート・ランカスター (ロバート・F・ストラウド→終身犯)
カール・マルデン (ハーヴィー・シューメイカー→アルカトラズ刑務所長)
セルマ・リッター (ストラウド夫人→ロバートの母)
ネヴィル・ブランド (ランサム→レヴンワース刑務所看守)
ベティ・フィールド (ステラ・ジョンソン→ロバートの妻)
テリー・サヴァラス (フェト・ゴメス→囚人)
エドモンド・オブライエン (トム・ギャディス→この映画の原作者)


<あらすじ>
ロバートに、殺人罪で死刑の判決が下る。
だが、死刑制度反対派の大統領夫人にロバートの母親が懇願したお陰で、ロバートは死刑を免れれた。
その代わり、終身独房生活、他人との交流は一切行なわず、食事も独り、休憩時間の屋外運動も独りという日々を送っていた。
ある雨の日に、ロバートが屋外で休憩していた所、落ちた鳥の巣に1羽のスズメのヒナを発見。
その日以降、ロバートは必死になってヒナを育て始めるのだった。



なんと、素晴らしい映画なのでしょう。
久々に感動しました。
特に派手な演出も盛り上がりも、ないと言えば、ない。
しかし何とも言えぬ良い雰囲気が漂ってる作品なんです。

監督は、『セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進』(1966)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールにノミネートされたジョン・フランケンハイマー。
彼の作品として、『フレンチ・コネクション2』(1975)、『RONIN』(1998)などがあります。

主演は、この『終身犯』(1962)でヴェネチア国際映画祭男優賞を獲得したバート・ランカスター。

その他のキャストとして、アルカトラズ刑務所長ハーヴィー役に、『欲望という名の電車』(1951)でアカデミー助演男優賞を獲得したカール・マルデン
ロバートの母親役に、当作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされたセルマ・リッター
ロバートがレヴンワース刑務所に居る時の看守ランサム役に、『第十一号監房の暴動』(1954)で英国アカデミー男優賞にノミネートされたネヴィル・ブランド
ロバートがレヴンワース刑務所に居る時の隣の房に居た囚人ゴメス役に、当作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされたテリー・サヴァラス
当作品の原作者トム・ギャディス役に、『裸足の伯爵夫人』(1954)でアカデミー助演男優賞を獲得したエドモンド・オブライエンなど。

(NHK衛星第2にて鑑賞)



<ここからネタバレでっす>

ロバート役のバート・ランカスターは、この作品で、若き青年役から70歳代まで役をこなしています。

ロバートの若かりし頃は血の気が多く、自分の意志が通らないとカッと頭にして、暴れたり、物を壊したり。
しまいに、看守を刺殺。
この時点で、ロバートは要注意人物としてマークされ、死刑が言い渡されます。

ここで頑張ったのはやっぱり母親ですね。
でも大統領夫人に相談して、ある殺人犯の判決を死刑から終身刑に覆す事って、実際出来るのでしょうか?
それともこの時代は可能だったという事?
この辺りは疑問ではありますが、ま~映画なのでそんなに厳しく突っ込むつもりもありません。

死刑を取り消す代わりに、彼は終身独房生活で、誰とも会話が出来なくなってしまいます。


そんな時、彼の元に神様からの贈り物が…

嵐の中、ピーピー鳴いているスズメのヒナを見つけたロバート。
「生き物なんて絶対に刑務所長に反対されるよ~」と思ってたら、OKだって!
昔って、意外に寛大だったのですね。

ヒナを育てやがて成鳥に。
それからと言うもの、刑務所内で小鳥を飼う事がブームになります。
育てられない~と言う囚人のSOSが出ると、その小鳥はロバートの房へ…
いつしかロバートの部屋中、鳥小屋だらけ。


ロバートと小鳥の交流を描くだけではなく、この作品では、囚人同士、または囚人と看守の繋がりも盛り込まれていて、やはり人間はたった独りでは生きていけない生き物なんだと痛感。


何十年と言う長期にわたる小鳥の飼育を通じて、ロバートはついに鳥類愛好家の間ではカリスマ的存在になってしまうんですね~
まさに鳥類学博士ですよ。

その後、残念ながら、アルカトラズ刑務所に移送されてからは小鳥の飼育は禁止されてしまいます。

生涯、刑務所から出る事が叶わなかったロバート。
しかし、彼は生涯を通して、たくさんのものを世に広め、名声を手に入れた訳です。
たとえそこが刑務所だったとしても…
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by by569 | 2007-03-26 21:10 | サ行