小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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コレクター 「THE COLLECTOR」

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■コレクター 「THE COLLECTOR」 1965年・英/米

■監督 ウィリアム・ワイラー
■製作 ジョン・コーン、ジャド・キンバーグ
■原作 ジョン・ファウルズ
■脚本 スタンリー・マン、ジョン・コーン
■音楽 モーリス・ジャール

■キャスト
テレンス・スタンプ (フレディ・クレッグ→蝶収集家)
サマンサ・エッガー (ミランダ・グレイ→美術学生)
モナ・ウォッシュボーン (アニー→フレディのおばさん)
モーリス・ダリモア (ウィットカム→フレディのご近所さん)


<あらすじ>
銀行員のフレディは、仕事場でもいじめられ孤独な日々を送っていた。
唯一の生き甲斐は、蝶の収集。
ある日、フレディは賭けで大儲けし、仕事も辞め、人里離れた豪邸を購入する事に。
そして若い女性を連れ去り、豪邸の地下室に閉じ込めてしまったフレディの考えとは…



怖いといえば、怖い。
状況が…

しかし、フレディが妙に憎めないキャラクターで、その分、やや不気味さはないか?

監督は、『ローマの休日』(1953)、『ベン・ハー』(1959)などで有名なウィリアム・ワイラー
蝶の収集が趣味のフレディ役に、『奴隷戦艦』(1962)でアカデミー助演男優賞にノミネートされたテレンス・スタンプ
彼の最近の出演作は、『エレクトラ』(2005)
エレクトラの盲目の師匠役で活躍してます。
美術学生ミランダ役に、当作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたサマンサ・エッガー
フレディのおば役には、『スティービー』(1978)でNY批評家協会賞&LA批評家協会賞を獲得したモナ・ウォッシュボーンなど

(WOWOWにて鑑賞)



<ここからネタバレしてます>

初めは珍しい蝶のコレクションをしていたフレディが、何を思ってか、突然若い女性を蝶のようにコレクションしたくなってしまうんですね~

仕事先でもイジメられ、オドオドしたタイプだしなぁ。
恐らく、彼女居ない暦25年!(←勝手にフレディの年齢を25歳に決めてしまった…)
だから、こんな強引な方法で、ミランダを家に連れ来てしまった訳ですが。
その方法は、マズイでしょう。

彼は、連れ去った彼女を豪邸の地下室に閉じ込め、彼女の為にせっせと食事を運び、好きな画材道具を揃えてあげます。

ミランダとしては、お金が目的なのか、体が目的なのか…とにかく恐怖心いっぱいでしょうが、フレディはそんなんじゃないんですよ。
蝶と同じ。
ただ眺めてお世話をしたいだけ。


ミランダが「ライ麦畑でつかまえて」が名作だというので、フレディも読んでみるシーンがあります。
その時、「全然面白くなかった。偉人がいい作品だと言うから良いと勘違いしているだけで、全然良くなかった!」と癇癪を起してしまう彼。

冷静に考えると、フレディは決して間違った事は言ってない。
正論だなと感じました。

フレディと言う人間は、やっている事は犯罪でありますが、とにかく純粋で子供。
口裏を合わせたり、おだてたり、惑わしたりする事が出来ません。

そのような彼の雰囲気を前面に押し出しているせいか、犯罪者のフレディに感情移入してしまう自分が居て困った!
だって、一応、ミランダが被害者であって、可哀想なのは彼女ですからね。
しかし心のどこかに、「とりあえずそんなに反抗しないで、もっとフレディとお話ししてあげて~」なんて思ってしまったり。


ただ、本当にミランダの事を心から可哀想だ…と思ったシーンは、ラストです。

まだ彼女が元気な頃に、地下室の扉が開いていて逃げようとした時がありました。
失敗に終わりましたが…

それが、フレディが慌てて病院へ向かった時、地下室の扉を開けたまま行ってしまうんですよ。
扉が開いてる!
開いているのに、逃げられなかったミランダ。

3日経ち、帰ってきたフレディの姿を見たミランダは、「良かった」と言います。
彼の帰りを待ちわびていたミランダがそこに居たんですよ!
生死の境をさまよい朦朧とした彼女が、発したその一言。

あれは、本心だったような気がします。
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by by569 | 2007-04-01 19:37 | カ行