ブロークン・アロー 「BROKEN ARROW」
■ブロークン・アロー 「BROKEN ARROW」 1996年・米
■監督 ジョン・ウー
■製作 マーク・ゴードン、ビル・バダラート、テレンス・チャン
■製作総指揮 クリストファー・ゴドシック、ドワイト・H・リトル
■脚本 グレアム・ヨスト
■音楽 ハンス・ジマー
■キャスト
ジョン・トラヴォルタ (ヴィック"ディーク"ディーキンズ少佐)
クリスチャン・スレイター (ライリー・ヘイル大尉)
サマンサ・マシス (テリー→パークレンジャー)
デルロイ・リンドー (マックス)
ボブ・ガントン (プリチェット→金を出した人)
フランク・ホエーリー (ジャイルズ→核に精通している人)
<あらすじ>
ステルス機に2基の核弾頭を搭載し飛行訓練中、突然ディーキンズが核弾頭の強奪を図る。
同乗していたヘイルは、ディーキンズの手によって機外脱出させられ、しまいに、核弾頭強奪までヘイルのせいにされてしまう。
盗まれた核弾頭奪還のため、ヘイルは、パークレンジャーのテリーと共にディーキンズの後を追うのだった。
有名な作品ではありましたが、観るのは今回が初めてでした。
10年以上前の作品とは思えないほど、今観ても全く古臭さはなくスッキリ爽快のアクション劇であります。
監督は、『男たちの挽歌』(1986)、『フェイス/オフ』(1997)のジョン・ウー
ディーキンズ少佐役に、『パルプ・フィクション』(1994)でアカデミー主演男優賞にノミネートされたジョン・トラヴォルタ
テロリストに立ち向かうヘイル大尉役に、『今夜はトーク・ハード』(1990)でインディペンデンス・スピリット主演男優賞にノミネートされたクリスチャン・スレイター
彼は、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)で記者の役で出演していましたが、元々あの役は、リヴァー・フェニックスをイメージしていたと聞いた事があります。
しかしリヴァーの突然の死により、クリスチャン・スレーターの知名度がグッと高くなった時期でもありました。
にもかかわらず、酒乱説や暴力事件を起こしまくって、一時は施設に入所。
その後、まずまず活躍をしてますが、やはり第一線からは姿を消した印象がありますね。
勿体ない事です。
パークレンジャーのテリー役に、『若草物語』(1994)のサマンサ・マシス
彼女は、リヴァー・フェニックスの恋人だった方です。
(WOWOWにて鑑賞)
<これよりネタバレしてます>
全くあらすじを知らずに観始まって、まさかディーキンズ少佐があんな事をするなんて、まじ驚きました。
最近、ジョン・トラボルタが出てくると、裏社会を仕切っているマフィアのボス役って感じなので、今回は空軍の少佐役かぁ~なんてノンキに観てたもので…
やはり悪いヤツだった。
しかも、核弾頭強奪は、ディーキンズじゃなくてヘイルがやったって言う展開なの?
わたくし、こんな感じの「誤解をずっと引っ張るような映画」って好きじゃないんですよ。
展開にイライラしてストレスが溜まりますよね~
いや、ご安心を!
この「ブロークン・アロー」はそんなイライラはありませんでした。
ほど良い時期に、「核弾頭強奪はディーキンズの仕業らしい。彼らの会話を傍受した」ってシーンがあってホッとしました。
なんちゅ~か、ちょうどいい具合に事件が起って、またまたちょうどいい具合に悪者が判明し、くどくない程度にアクションありで、スッキリした展開がGOOD!
(最近のハリウッド大作は、ちょっとクドイ&引っ張りすぎが多いね…)
また、紅一点のテリーが良いですね。
…と言うか、テリーが居なければ、この難事件を解決していなかったかもしれません。
普通、女性が出てくると、結構邪魔だったり、足手まといだったり。
ヒロインの使い方次第で、映画の良し悪しが決まってしまう場合もありますので。
わたくし、今更ですが、ジョン・ウーって「鳩と二丁拳銃」がお約束のお方なのだと知りました。
以前、『ペイチェック 消された記憶』(2003)を観た時に、「何でここで鳩なのかな~??」
クエスチョンマーク無限大!状態だったもので。
知っている方には判っていた演出だったんですね~
これからはもっと注目してみてみようと思います。