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小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


by by569

4th(フォース)フロアー 「THE 4TH FLOOR」

■4th(フォース)フロアー 「THE 4TH FLOOR」 1999年・米
4thフロアー

■監督 ジョシュ・クラウスナー
■製作 ボアズ・デヴィッドソン他
■脚本 ジョシュ・クラウスナー
■音楽 ブライアン・タイラー

■キャスト
ジュリエット・ルイス (ジェーン・エメリン)
ウィリアム・ハート (グレッグ・ハリソン→ジェーンの彼)
シェリー・デュヴァル (マーサ・スチュアート→1Fの住人)
オースティン・ペンドルトン (アルバート・コリンズ→3Fの住人)
トビン・ベル (向い側のアパートに住む鍵屋)
ロバート・コスタンゾ (ネズミ駆除屋)
サブリナ・グラデヴィック (シェリル→ジェーンの同僚)
アーティー・ランゲ (ジェリー→大家の甥)
ローナ・ミリカン (ブライアン夫人→2Fの住人)
ジョージ・ポートル (ブライアン→2Fの住人)


<あらすじ>
伯母の死により、伯母の住んでいたアパートが手に入ったジェーン。
早速、独り暮らしを始めるが、下の階の住人がジェーンに嫌がらせをするようになり…



この作品は、偶然レンタルビデオ屋で見つけたのですが、思った以上に面白くて感動~
いい作品に出会えました!

キャストもなかなか個性的な方が揃っているんですよ。
まず主演は、『ギルバート・グレイプ』(1993)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)のジュリエット・ルイス。

ジュリエット・ルイスの彼氏の役に、『ドクター』(1991)、『ヴィレッジ』(2004)のウィリアム・ハート。
ちょっと年齢差が気になりますが…

そして、かの有名な『シャイニング』(1980)で、ジャック・ニコルソンに斧で追いかけられる妻ウェンディを演じたシェリー・デュヴァルが出てます~
「シャイニング」の時は、折れそうに細かったですよね?
今回、本当にこれがシェリー・デュヴァルか!?と愕然。
プクプクになってた…
この作品に彼女が出ているって知らなかったら、もしかして気づいてあげられなかった可能性が大大大っ!

そして、そして、トビン・ベル氏も出演していますよ。
トビン・ベル…
そうソウ、SAWですよ!

このキャストを見ただけで、映画も観てみたくなりませんか?
でもこれって劇場未公開なんですよね。
本当に勿体無い…



<そうソウ~早速ここからネタバレでソ~>

とにかくこの作品はヒットですよ。
面白かった~!!!

まず、ジェーンの伯母が、アパートの階段から転落して死亡。
今まで伯母が住んでいた5Fの部屋をジェーンは相続します。
ずっと独り暮らしをしたいと思っていたジェーンは、早速引越しを決意。
しかし、彼氏のグレッグは、ちょっと不満のようです。

この彼氏ってのが、ウィリアム・ハートなのですが、ジュリエット・ルイスに比べ、だいぶ年上の彼氏ですよね。
しかも、「歌って踊れる天気予報士」って役どころですよ。
あのウィリアム・ハートが踊る…
不気味だ…


それではアパートの住人を紹介しましょう。
1F マーサ
2F ブライアン夫妻
3F コリンズ
4F アリス
5F ジェーン

マーサは、ウワサ好きの中年。
新入りのジェーンにいろいろ話しかけてくれますが、少々口うるさい感じもあります。

ブライアン夫妻は、老人で耳が遠く目も悪い。
全くジェーンには感心なしです。

コリンズは、マーサ曰く「独りが好き」らしいですが、ジェーンにとても親切にしてくれます。
中近東の骨董を集めるのが趣味。

アリスは、独り暮らしの老婆。
一度も姿を見せません。

そして大家の甥、ジェリー。
ここのアパートの地下倉庫で暮らしています。
これまた不気味な男…

う~ん、住人も全体的に怪しいし…これは、何か起こりそうな予感がプンプンですな。


引越し作業も一段落し、寛ぐジェーン。
ふと向かいのアパートを覗くと…
ある男性が、真っ赤に染まった手を洗っていて…その隣の窓を見ると、ベッドの上に血まみれの女性が!
殺人事件!?

その上、引越し早々いろんなトラブルが発生するんですよ~
わたくしだったら、アパートは誰かに貸して、自分は他の場所に引っ越しますねー。
彼氏が大きな家に住んでいて、一緒に暮らそうって誘ってくれているのに、ジェーンは何故か頑なに独り暮らしを続行。

バスタブからうじ虫が這い出して来たり、下の階のアリスが嫌がらせしたり、鍵穴に何か細工されたり、ネズミが部屋中ウジョジョ…
うう”~~ノイローゼになってしまいそう。

鍵が開かないので、鍵屋を呼んだら、なんと、お向かいのアパートで殺人事件を起こした(勝手にジェーンがそう思い込んでいるだけでしょうが)男がやってくるし。
ジェーンも「あんたが、鍵屋なの?」みたいな。
自分の家の合鍵持つようになるんだよ、その男が…
あ、ちなみに、この鍵屋がトビン・ベルね。
絶対怖いでしょう?


しかしジェーンも戦う女!
このくらい強くないと独り暮らしなんて出来ないですな。

嫌がらせをする4階に忍び込んでしまうんですからスゴイ!
しかし4階には誰も居ない…
って言うか、これ誰も住んでないよね。
4階に住んでるはずのアリスはどこ行ったの?
ジェーンに嫌がらせしていた4階の人って誰よ。


ぎゃー犯人が!!

ジェーンが犯人に頭を殴られ病院に担ぎ込まれた時、彼氏のグレッグと弁護士が急いで駆けつけますが、その時のグレッグの目つきがイヤ~な感じなんですよね。
彼女を心配する彼氏の目じゃないんですよ。
これは何かあるな…


で、腹の虫が収まらなかったジェーンがまた4階に殴り込みにって、ジェーンと犯人の一騎打ち。
2人が階段の上で争っている時のシーン。
背後からグレッグが現れ、グレッグの顔を見た犯人が、「あっ!」と言う表情をするんですよ。
あの一瞬の表情は何を物語っているのでしょう。

そして、犯人が階段から転落し、死亡。
めでたしめでたし…

ジェーンは、グレッグの勧めもあり、アパートを引き払いグレッグの家へ引っ越します。
そこへ鍵屋からメッセージが…
「見せたいものがある」と。

ラストは、「おお~~」ですよ。
「やっぱりねー」と思う人も居るでしょうし、「うそー」と思う人も居るでしょう。
とにかく面白い!!


最後まで観て気づきましたが、1Fに住むマーサは、全てを知っていたのですね。
今までも、ジェーンに対していろんなアドバイスをしていました。
「アリス(4Fの住人)とセシール(ジェーンの伯母)は仲が良かった」
「共同生活をする上では、いろいろと目をつぶらないと生活して行けない」
「コリンズは独りが好きだから、近づかない方が良い」
「コリンズには近づくなと言ったはずよ。これは警告よ!!」

彼女は1Fに住んでいたから、人の出入りも知っていただろうし、セシールの階段転落事故も目撃。
事件の背景に気づいていたとしても、それを敢えて口外せず、共同生活をスムーズにして行くには深くは立ち入らない事!
それを貫いた彼女の姿は、善なのか悪なのか…


いや~わたくしも、あの発泡スチロールまみれの部屋で大暴れしてみたいです。
動き難そうですね。
by by569 | 2006-12-24 13:53 | ワ行・ヲ・ヴ・数字