ポルターガイスト 「POLTERGEIST」
ポルターガイスト
■監督 トビー・フーパー
■製作 スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル
■原案 スティーヴン・スピルバーグ
■脚本 スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター
■音楽 ジェリー・ゴールドスミス
■キャスト
クレイグ・T・ネルソン (スティーヴ)
ジョベス・ウィリアムズ (ダイアン→スティーヴの妻)
ビアトリス・ストレイト (マーサー・レッシュ博士→超心理学研究者)
ドミニク・ダン (ダナ→長女)
オリヴァー・ロビンス (ロビー→長男)
ヘザー・オルーク (キャロル・アン→次女)
マイケル・マクナマス (ベン→スティーヴの隣人)
ヴァージニア・カイザー (ベンの妻)
マーティン・カッセラ (マーティ→レッシュ博士の助手)
リチャード・ローソン (ライアン→レッシュ博士の助手)
ゼルダ・ルビンスタイン (タンジーナ→超能力者)
ジェームズ・カレン (ティーグ→スティーヴの上司)
<あらすじ>
郊外へ引っ越してきたスティーヴ一家だったが、その家では不思議な現象が起こっていた。
家具が動き、家全体が揺れ、しまいに次女のキャロル・アンが行方不明になり…
製作・原案・脚本をスティーヴン・スピルバーグが担当したホラー大作。
出演者は、『ディアボロス/悪魔の扉』(1997)のクレイグ・T・ネルソン、『幸せの向う側』(1991)のビアトリス・ストレイトなど。
わたくし、個人的には、『バタリアン』(1985)のジェームズ・カレンが不動産屋の役で登場したのが嬉しかったですね~
キャロル・アンを演じたヘザー・オルーク。
『ポルターガイスト3』(1988)の撮影終了後、たった13歳と言う若さでこの世を去りました。
長女役のドミニク・ダンは、この『ポルターガイスト』撮影後の1982年に死亡、また、レッシュ博士役のビアトリス・ストレイトは2001年に死亡しています。
まあ、ビアトリス・ストレイトは年齢的なものでしょうが、ヘザーとドミニクは、本当に悪霊の仕業?と、当時は話題なりましたね。
ご冥福をお祈りいたします。
ちなみに、ドミニク・ダンの兄は、『狼男アメリカン』(1981)のグリフィン・ダンです。
「ポルターガイスト現象」
この言葉を聞いたのは、この映画が初めて。
本当にこんな事があるのだろうかと最初は疑問に思いましたが、色々調べると本当に起こっている現象なのですね~
そして、数年前に、名古屋(だったかな?)の方で、幽霊マンションと言う報道がありましたよね?
「棚の物が落ちる」とか、「食器棚から皿が飛んだ」とか住人が真剣にコメントしてましたが…
マジ、すごい事です。
<ぶっ飛ぶネタは、ここから>
怖いですよ。
こんな事が実際に起きたら…
勝手に物が動いただけでも怖いのに、家族の誰かが居なくなったりしたら、引っ越すにも引っ越せないっ。
しかもこの映画では、被害を被っているのは、スティーヴ一家だけのような?
不思議と他の住宅の方たちは、大丈夫みたいです。
それでは何故、この家だけこんなに恐ろしい事が起きているのか…
実際、霊はその家の一番小さな子供に近づくと言われています。
もしかして、キャロル・アンの存在が引き金になって、霊が近づいてきたとも言えるかもしれません。
何かのメッセージを伝える為に…
そして、この家が、あの世と繋がっている場所だったと考えられます。
はじめはホンの些細な事からでした。
それは、深夜。
放送終了後のテレビ画面(いわゆる砂嵐状態)から人の声が聞こえ、末っ子のキャロル・アンが何も映っていない画面に向かって話し始め、不思議がる家族。
それから奇怪な現象が起き始めます。
大地震が起き、ご近所さんに聞いても「地震などなかった」と言われ、連日続くハリケーンと共に庭の木が子供部屋に入って来て、生き物のようにロビーを連れ去る。
しまいに、家族全員がロビーを救出している最中、部屋に1人残っていたキャロル・アンが戸棚の奥へ吸い込まれ行方不明に。
この時点で、完全に何者かの力が働いていると気づいたスティーヴは、超心理学の博士に相談。
超能力者タンジーナと共に、キャロル・アンの行方を捜し、彼女をこの世に引き戻す方法を模索するのです。
世の常識としては、どうも超常現象に関して、半数は思い込みだと言い切る方も多いですよね。
しかし、この世には、人間の想像を遥かに超える不思議な力が存在すると、わたくしは信じています。
では、スピルバーグは今作品にどんなメッセージを込めているのか。
『ポルターガイスト』のパンフレットで彼はこのように語っています。
「私はそれらをこの世に戻って来た、或いは最初からこの世を去らなかった死者の霊と考える。
映画の中の霊は、自分達が死んでいることを知らず、スペクトル光線の「門」を通って別世界へ抜け出る為に、ガイドを捜し求めているのである」と。
と言う事は、ガイド役はキャロル・アンだったのですね。