ボーン・コレクター 「THE BONE COLLECTOR」
ボーン・コレクター
■監督 フィリップ・ノイス
■製作 マーティン・ブレグマン他
■製作総指揮 ダン・ジンクス他
■原作 ジェフリー・ディーヴァー
■脚本 ジェレミー・アイアコン
■音楽 クレイグ・アームストロング
■キャスト
デンゼル・ワシントン (リンカーン・ライム)
アンジェリーナ・ジョリー (アメリア・ドナヒー→青少年課の刑事)
クイーン・ラティファ (セルマ→リンカーンの看護師)
マイケル・ルーカー (ハワード・チェイニー部長)
マイク・マッグローン (ケネス・ソロモン警部)
ルイス・ガスマン (エディー)
リーランド・オーサー (リチャード)
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー (バリー→リンカーンの友人・医師)
ボビー・カナヴェイル (スティーヴ→アメリアの彼)
エド・オニール (ポーリー・セリット警部)
<あらすじ>
4年前に起こったある殺人事件の捜査中の事故により全身麻痺になった元刑事リンカーン・ライム。
彼は、タクシーに乗った客を殺害する凶悪事件の協力をする事になり、その事件のパートナーに選んだのは、青少年課の若い女性刑事アメリアだった。
凝っていて面白かったですね~
原作はまだ読んでいませんが、映画よりも断然小説の方が面白いと聞いたので、今度読んでみたいと思ってます。
監督は、『パトリオット・ゲーム』(1992)、『今そこにある危機』(1994)のフィリップ・ノイス。
主演は、『トレーニング デイ』(2001)でアカデミー主演男優賞と獲得したデンゼル・ワシントン。
共演者には『17歳のカルテ』(1999)でアカデミー助演女優賞を獲得したアンジェリーナ・ジョリー。
それなりの知名度はあったアンジェリーナでしたが、この作品で一気にメジャーになったような気がします。
『クリフハンガー』(1993)のマイケル・ルーカー、『シカゴ』(2002)でアカデミー助演女優賞にノミネートされたクイーン・ラティファなど。
実力者を揃えた作品である事は一目瞭然。
<以下ネタバレですのでご注意を>
ほぼ全身麻痺で、辛うじて動くのは頭と指。
しかし素晴らしい頭脳と直観力で、事件を解決するリンカーン。
彼が事件のパートナーに選んだのは、青少年課のアメリア。
アメリアを演じるのは、ご存知アンジェリーナ・ジョリーです。
彼女って、ジーンズにトレーナーでも、フォーマルドレスでも、はたまたバスローブでもかっこよく着こなせるセンスの持ち主だと今まで思ってました。
しかし、この作品を観て驚いた!
まず、彼のアパートから帰る時には警官のユニフォームに、また、現場へ足を踏み入れる時には鑑識のつなぎを着てますが、どれもちょい変なんです。
「この衣装を着て下さい」と言われて渡された衣装を着てますっ!って感じがする…
服に着せられてる~
全く着こなせてない…
あのアンジェリーナが何故だっ?
やはり人の目が自分に注目するようになり、地位も名声も手に入れ自信が出ると、より一層輝く…と言いますし。
彼女が完璧に素晴らしく見えるようになったのは、ここ最近なのかもしれませんね。
さてさて、事件の犯人はタクシー運転手。
客を乗せ、そのまま拉致し殺害。
それらの事件現場には必ず証拠が残されています。
その証拠から次の殺害現場が特定出来れば人質救出可能ですが、リンカーンの頭脳を持ってしてもなかなか被害者を救う事が出来ません。
あともう少しって所までは行くんですけれどもね~
はじめは、アメリアは、犯罪に対する熱心さもなく、リンカーンに言われるまま動いていますが、事件が回を重ねるにつれ、リンカーンへの信頼度も事件への関心度も増していきます。
この心情の変化、それに伴う表情の変化も上手いです。
徐々に犯人に近づきつつあり、終盤、なかなか目が離せない状況でした。
そしてその犯人は!!
「これ、誰っ?」
なんと犯人は、リンカーンの知り合い。
彼の家に出入りしていた人物だったのです。
しかし、犯人の存在、薄っ~
これでは、誰が犯人でも良いじゃない?
なんかとってつけたような犯行理由と、とってつけたような犯人像…
リンカーンの今までの推理力は一体何だったんだ~
しかも犯人の方からやって来ちゃった訳ですし。
この辺、原作だともっと緻密で、時間をかけて犯人に辿り着くような展開なのでしょうね。
あれだけ分厚い本を、たったの2時間枠に収めるのですから、展開が急でも仕方がないかもしれません。
でも、看護師役のセルマが死んでしまうのは、どうかと。
襲われたが何とか一命はとりとめ、ラストのクリスマス・パーティーには登場するのでは…?と期待したのですが。
出て来なかったぁ~
本当に死んじゃったの?
残念。