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小六のB級A画館 by569.exblog.jp

ジュリアス・シーズー・小六です。ほぼネタばれ有り、ややB級寄りだから、ご注意を。ここでは気に入っている映画&海外ドラマを紹介してます。画像・イラストの無断持ち出しは禁止でございまする。


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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 「WRESTLING ERNEST HEMINGWAY」

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■潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 「WRESTLING ERNEST HEMINGWAY」 1993年・米

■監督 ランダ・ヘインズ
■製作 トッド・ブラック、ジョー・ワイザン
■脚本 スティーヴ・コンラッド
■音楽 マイケル・コンヴァーティノ

■キャスト
ロバート・デュヴァル (ウォルター→理髪師)
リチャード・ハリス (フランク→元海兵隊)
シャーリー・マクレーン (ヘレン・クーニー→管理人)
サンドラ・ブロック (エレーン→ダイナーのウェイトレス)
ミコール・マーキュリオ (バーニス→ダイナーのウェイトレス)
パイパー・ローリー (ジョージア→映画館の女)


<あらすじ>
孤独な老人、ウォルターとフランクは公園で偶然知り合う。
ウォルターは、近所のダイナーに勤めるエレーンの事が気に入っていて、毎日2度ベーコンサンドを食べに行っていた。
その話を聞いたフランクは、エレーンに会ってみたくなり、ウォルターと共にダイナーへ向かうのだった。



とにかく素晴らしい映画!!
この映画を観た人は、全員気に入るのではないでしょうか。
素晴らしいキャスト陣を揃え、この感動ストーリーなのに、何故、劇場未公開作なのか。
全く理解出来ません~
勿体ない…


監督は、『愛は静けさの中に』(1986)、『ドクター』(1991)のランダ・ヘインズ

ウォルター役に、『テンダー・マーシー』(1982)でアカデミー主演男優賞を獲得したロバート・デュヴァル
フランク役に、『ザ・フィールド』(1990)でアカデミー主演男優賞にノミネートされたリチャード・ハリス
彼は、ハリーポッターシリーズの第1作「賢者の石」と第2作「秘密の部屋」の魔法学校の校長先生役でも有名ですよね。
残念ながら2002年に悪性リンパ腫でお亡くなりになっています。
また、『バイオハザードⅡ アポカリプス』(2004)で、アシュフォード博士を演じたジャレッド・ハリスは、リチャード・ハリスのご子息です。

フランクの住むアパートの管理人ヘレン役に、『愛と追憶の日々』(1983)でアカデミー主演女優賞を獲得したシャーリー・マクレーン
ウォルターお気に入りのエレーン役に、『スピード』(1994)のサンドラ・ブロックなど。

(NHK衛星第2にて鑑賞)



<以下ネタバレです>

なんて、なんて素晴らしいストーリーなんでしょう。
わたくし、映画を観てジーンと来てもそんなに泣く事はありませんが、この映画ではっきり言って涙が出てしまいました。

笑いあり、ユーモアあり、涙あり。
こんなに心温まる気持ちになったのは久々です。
(いつも首がぶっ飛んだり、内臓飛び散ってるB級映画ばかりなので…)


心の奥底に、悲しみや孤独感を背負っている老人2人が、偶然に知り合い、意気投合し、色々な所に出掛け、裸になって川泳ぎし、はしゃぎまくる。
スクリーンに映し出される2人はもちろん老人。
しかし何故か少年に見えてしまうほど無邪気です。


ウォルターは、冷静で曲がったことが嫌い。
脱いだ服をきちんと折り畳んだシーンや、いつも決まっている頭髪や服装からも判りますね。
フランクは、とにかくハチャメチャ。
アロハに短パン、トレードマークは帽子と黒い靴下か?

全く正反対の性格のようでいて、これがまた気が合うんですよね。
この2人が少しずつお互いの色に染まっていく様が繊細に描かれています。


いつしか無二の親友になった時、突然の別れが…

フランクの「人生はあっという間」の言葉が胸に沁みます。
本当にその通りですね…
by by569 | 2007-05-01 20:52 | サ行