ダーク・ウォーター 「DARK WATER」
■ダーク・ウォーター 「DARK WATER」 2005年・米
■監督 ウォルター・サレス
■製作 ダグ・デイヴィソン、ロイ・リー、ビル・メカニック
■製作総指揮 アシュリー・クレイマー
■原作 鈴木光司
■脚本 ラファエル・イグレシアス
■音楽 アンジェロ・バダラメンティ
■キャスト
ジェニファー・コネリー (ダリア)
ジョン・C・ライリー (マレー→アパート仲介人)
テョム・ロス (プラッツァー弁護士)
ダグレー・スコット (カイル→ダリアの元夫)
ピート・ポスルスウェイト (ヴェック→アパート管理人)
カムリン・マンハイム (セシリアの学校の先生)
アリエル・ゲイド (セシリア→ダリアの娘)
パーラ・ヘイニー=ジャーディン (ナターシャ)
デブラ・モンク (少女時代のダリアが通う学校の先生)
リンダ・イーモンド (離婚調停員)
ビル・ブエル (離婚調停員)
エリナ・レーヴェンソン (ダリアの母)
J・R・ホーン (電車内で会った男性)
ディエゴ・フェンテス (アパート夜勤の男)
ゾーイ・ヒース (ナターシャの母)
マシュー・レムシュ (スティーヴ→アパートに住む少年)
エドワード・ケニントン (ビリー→アパートに住む少年)
<あらすじ>
離婚調停中で親権を争っていたダリアは、いち早く住む場所を見つけ、娘との生活が安定していると夫に証明したかった。
不動産から紹介されたアパートはとてもキレイとは言えない不気味なものだったが、生活の基盤を築くためには、このアパートに決めるしかないダリアだった…
偶然にも試写会が当って観に行った作品だったのですが、その時には何故かレビューを書かなかったなぁ~
先日WOWOWで放送していたために、とりあえず再見。
最初に観た時と、少しばかり印象が変わりました。
監督は、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2003)のウォルター・サレス
ダリア役に、『ビューティフル・マインド』(2001)のジェニファー・コネリー
ダリアにアパートを紹介する仲介人マレー役に、『シカゴ』(2002)のジョン・C・ライリー
ダリアの相談に乗る弁護士プラッツァー役に、『フォー・ルームス』(1995)のティム・ロス
ダリアと離婚調停中の夫カイル役に、『M:I-2』(2000)のダグレー・スコット
アパートの管理人ヴェック役に、『ユージュアル・サスペクツ』(1995)のピート・ポスルスウェイト
セシリアの通う学校の先生役に、『ツイステッド』(2004)のカムリン・マンハイムなど…
(WOWOWにて鑑賞)
<ここからネタバレしてます~>
一番初めに映画館で観た時には、ナターシャに対して何とも言えない怒りが湧き起こりました。
両親の愛情を受けずに育ち、寂しい思いをしていたのは判ります。
しかし、だからと言って、セシリアを水死させるかのように見せかけ、「わたしのお母さんになって!」とダリアを脅迫するような方法を取っちゃってね~
…と思っていました。
今回、WOWOWで放送した当作品を録画し、じっくりと観ました。
一度目に観た印象とは、全く間違っていたと痛感。
大きなスクリーンの字幕を追いかける作業が忙しく、画面をよく観ていなかったなと…
ダリアは、セシリアの母である。
ただそれ以前に、ダリア自身がナターシャのような可哀想な子供だったと言う事。
映画を観る限りでは、セシリアの命が大切だからナターシャの要求を呑んだ…ように見えますが、それだけではなかったと思います。
セシリアを守る母の気持ちと、昔の惨めな自分と重なったナターシャへ同情する気持ちが交差し、ある時、「母親として」より「可哀想な自分(=ナターシャ)」が勝ったのではないかと。
その上、映画館で観た時、わたくし、最も重要な点に気がついていませんでしたっ!
ダリアの少女時代を演じていた女の子と、ナターシャ役の女の子、同じ俳優さんだったんですね~
それでより一層、「ダリアがナターシャに対して、感情移入するべくしてそうなった」と、監督さんは密かにアピールしていたにもかかわらず、そのメッセージを受け取れてなかったわたくしは、まだまだダメですな…
しかし、セシリア役のアリエル・ゲイドって本当に可愛いですね。
今後に期待です!